
「血液透析の前にも、終わった後にも体重を測るのはなぜですか?」
腎臓から水分を十分に排出できないと、次の透析までに体内に水分がたまることがあります。体重はその状態を知る手がかりです。ただし、体重の変化だけでなく、血圧、むくみ、息苦しさを合わせて確認することが大切です。体重管理は、最も軽い数字を目指したり、ひたすら喉の渇きを我慢したりすることではありません。自分に合った目標を理解し、変化を医療スタッフと共有するためのものです。
01透析前と透析後、それぞれ何を確認しますか
透析前の体重は、前回の透析後と比較します。その間の食事や飲み物、尿量、症状も確認します。透析後には、体重の変化に加え、めまいや強いだるさがないかを確認します。
- 透析前: 前回からの体重増加と症状を伝えます。
- 透析中: 足がつる、吐き気、めまいはすぐに知らせてください。
- 透析後: 目標体重に加え、血圧と体の反応を確認します。
前後の差は除水の状態を考える資料であり、減った脂肪の量ではありません。体重は治療のための情報であって、良い・悪いを評価する成績表ではありません。
02ドライウェイトは「一番軽い体重」ですか
ドライウェイトとは、余分な水分が過剰にたまっていない状態の体重を指し、透析後の目標を考える基準になります。できるだけ水分を取り除くという意味ではありません。
目標が低すぎると血圧低下や不調につながることがあり、高すぎると余分な水分が残ることがあります。血圧、むくみ、呼吸、食事、全身状態を見ながら医療スタッフが調整します。一度決めた数字が一生変わらないわけではありません。

03水分を多く抜くほど良いのでしょうか
一度の透析で安全に取り除ける水分量には限界があります。短時間に無理に除水すると、血圧低下、筋肉のけいれん、吐き気につながることがあります。一方、水分が多く残ると、むくみや息苦しさに影響します。
体重が増えても、ご自身で除水量を決めず、増えた理由と体調を相談してください。必要に応じて医療スタッフが目標体重、除水速度、治療時間や日程を検討します。透析を短縮したり休んだりして、次回にまとめて対処しようとしないでください。
04水分には何が含まれ、量は誰が決めますか
水だけでなく、お茶、コーヒー、服薬時の水、汁物、氷、溶ける食品も含まれます。普段のコップの容量を確認し、時間と量を簡単に記録してみましょう。氷も溶ければ水分になるため記録に含めます。
| 記録するもの | 添えるとよい情報 |
|---|---|
| 水や飲み物 | コップの容量、量、回数 |
| 汁物や氷など | 食事・間食で取った量 |
| 体調 | 体重、むくみ、息苦しさ、めまい |
| 生活の変化 | 食欲、下痢・嘔吐、薬の変更など |
一日の許容量は尿量、心臓の状態、透析計画などで異なります。他の患者さんの量やネットの計算式をそのまま使わないでください。「水を多く飲むと腎臓に良い」という一般論が、透析中の方に当てはまるとは限りません。自分の目安が分からない場合は次の透析で確認しましょう。
05喉の渇きと体重記録のためにできること
塩分の多い食事は喉の渇きを強めることがあります。汁物や塩辛いおかずの頻度を振り返り、決められた一日の許容量の中で分けて飲みましょう。口の渇きが続く場合は対処法を相談してください。果物やスポーツ飲料も無制限に取ってよいわけではなく、カリウム・リンや血糖にも配慮が必要です。
自宅で測るように言われた場合は、時間や服装をできるだけそろえ、測定条件を記録してください。自宅と病院の体重計が違っても、自分で目標を変えないでください。次の質問を準備すると相談しやすくなります。
- 現在の透析後の目標体重はいくつですか。
- 次の透析までにどの程度増えたら連絡すべきですか。
- 一日の水分量にはどの食品まで含めますか。
- 食欲低下やめまいはどこに相談すればよいですか。

06次の透析まで待たずに伝えたい変化
新たなむくみやその悪化、普段より強い息切れ、理由の分からない急な体重変化は透析室に連絡してください。透析中のめまい、冷や汗、吐き気、けいれんはすぐスタッフに知らせましょう。血圧の薬を自己判断で中止したり、水を追加して対処したりしないでください。
安静時にも強く息苦しい、強い胸痛、意識状態の変化がある場合は、予約や折り返しを待たずに救急の助けを求めてください。韓国では119です。 目標体重の範囲内でも、新しい症状を見過ごさないでください。
おわりに
透析前後の測定は、低い数字を目指すためではなく、体に合った水分バランスを考えるためのものです。記録が完全でなくても、変化を伝えることが大切です。シン・ユンス内科医院の透析室へ問い合わせる際は、最近の体重と症状をお伝えください。
よくある質問
ドライウェイトは一度決めると変わりませんか。
健康・栄養状態や体そのものの重さが変われば再評価します。目標は医療スタッフと調整します。
尿が出ていれば水分制限は不要ですか。
尿が出るだけでは、十分に水分を排出できているとは判断できません。尿量や治療計画から個別に決めます。
透析中に足がつったら水を飲めばよいですか。
まずスタッフにすぐ知らせてください。血圧や除水の状態を確認する必要があり、ご自身で飲水や治療を調整しないでください。
体重が増えたら食事を減らすべきですか。
水分の増加と体そのものの変化を区別する必要があります。むやみに食事を減らさず、食欲や食事量を相談し栄養状態も確認しましょう。
参考資料
- NIDDK
- KDIGO (2020)
- Cambridge University Hospitals
- Cambridge University Hospitals
- National Kidney Foundation
- National Kidney Foundation
- NIDDK
※ この記事は一般的な健康情報であり、個別の診断や治療に代わるものではありません。検査値の意味や治療方針は状態によって異なりますので、医師にご相談ください。